🦆醜いアヒルの子が白鳥だと気づくには?🦢

27.06.2022
こんにちは、物語の主人公になれる絵本、BÜKI(ブーキー)です。 絵描きのみなさん、元気かな?今日はとっておきのお話を伝えるね!

BÜKIの『読むお絵描き教室』へようこそ!
『読むお絵描き教室』では、子供とお絵描きをする時に使える魔法の呪文や🪄、>絵にまつわる面白い知識📚をご紹介していきます。子どもが目いっぱい、お絵描きを楽しんでもらえるように。
今回は、醜いアヒル🦆の子に自分は白鳥🦢だと気づいてもらうための魔法🪄をお伝えします…はじまりはじまり。

アヒルの気持ちは子アヒルにはわからない

元気なアヒルのお母さんとアヒルの子供たちが歩いています♪

あるところに優しい親アヒルがいました。このアヒルは子アヒルがどんな敵👾からも上手に逃げられるように、好きな場所にいけるように、上手に泳ぐ方法🏊‍♀️🏊‍♂️🏊を教えてあげようとしました。けれどもどれだけ教えても子アヒルは上手に泳げません……🌊

けれども本人はどうやら自分は泳ぎの天才だと思っているようです……。

こんなことが、お絵描きにも起きていると思いませんか?
親としては個性をのばしてあげたい、と思うのは当たり前です。そして特に①上手に描かせてあげたい②作品を描かせたい③絵を完成させてほしい、と思う親は多いはずです。

大切な我が子が何かに上手くなってほしいと思うのは当たり前のことですよね。
けれども実はこの状況は「子アヒルの気持ち親アヒルにわからない」という厄介な呪い🧙なのです。

仕方ありません、大人になると悪い魔法使いに子供の気持ちがわからなくなる呪いをかけられてしまうものですから…。

大人にしか見えない醜いアヒルの子

この絵は上手じゃない絵?この子は醜いアヒルの子?そんなことありません!みんな立派な白鳥になる可能性があるんですから

子供だってもちろん「上手に描きたい!」と思っています。🧑‍🎨🎨🖼️🖌️
もちろん、なれるなら世界で一番のお絵描き士になりたいにきまっています。そして大人もまた「上手に描いてほしい」と思っています。けれども、ここで出てくる「上手」の定義は案外一致していません。

子供が「これは上手に描けたぞ!」と思って見せた絵🖼️は、大人にとって「そんなに上手じゃないな」と感じる😥ことはたくさんあるはずです。人間の顔なのに目👁️が一つしかなかったり、角や牙が🦣🦖🦕生えているときだってあるでしょう。よくあることです、時々ごちゃごちゃになっちゃうんですよね。え?なにがって?そりゃあ、子供に聞いてみてください。仕方ありません、大人は意地悪な魔法使いの呪いで、いろんなことが見えなくなることがあるので。

そもそも幼少期の子供が普段囲まれているイラストとは「アンパンマン」「ドラえもん」「キティちゃん」「すみっこぐらし」といった丸くて、可愛らしい、アニメ調のイラストがほとんどです🙀
大人が子供に描いてほしい、あるいは上手い!と思うような写実的な絵や印象派のような絵画は幼少期の子供にとって身近なものではありません。子供の世界で「きれい」や「上手」な基準が大人とは異なるのは身近に囲まれている「絵」の例が違うと言う点も含まれます。

そんなことは海の中🌊で育ったタコ🐙に上手な森🌲🌳の絵を描け!と言っているぐらい、無理難題なのです。
ですので、大事なのは大人が客観的に見て「上手かそうじゃないか」ではなく、その子が「上手に描けた!」と思っていることです。その子にはその子の色で見えるメガネをかけているのかもしれません。大事なのはそのメガネを一緒にかけてあげることです。

子どものうちに秘めている魔法を見つける

子アヒルに素敵な魔法を妖精さんが掛けてくれてようです🎵

とは言っても、適当に褒めていればいいというわけではありません。
私のところに入ってきた情報によると、棒人間を適当に描いていたら学校の先生に「絵が上手ね!」と褒められてから「大人は褒めればいいと思っているんだ!」と思って、大人の言葉を頑なに受け入れられない子もいるそうです。

そりゃあ子どもだって適当に褒められて嬉しい気持ちにはなりませんよね😥実は、大人が適当に褒めているのか、本当に褒めているのかわかるものです。

じゃあ、どうやってそのなかでその子が適当に描いたわけじゃなく、一生懸命描いた絵を見つければいいの❓と思いますよね。やれやれ!厄介な呪いです!
おまけに、子供の中にもいろんなタイプの子供がいる👧👦🧒ので、素直に「上手に描けた!」と言う子もいれば、「全然上手く描けない」と謙遜する子も中にはいるでしょう。そんな中その子がその絵を本当に「自分なりによくかけた」と思っているかどうかを見分けるとっておきの指標があります。こればっかりは呪いなんかじゃ見えなくなったり、わからなくなったりすることはありません。

それはあなたに「絵を見せに来てくれた」ことです。

これみて!と見せてくれた絵はその子がどんなに謙遜し、上手に描けなかったんだけどと前置きしていても「自信のある絵」です。だって誰かに見せたくなるなんて、うまくかけた時ぐらいですよね?そういう一生懸命描けた絵に対して対して「上手だね!」「素敵だね!」と声をかけてあげることで、絵に苦手意識を持たず🖼️🖌️、伸び伸びと描いていくことができるはずです。

白鳥のように羽ばたくために

『てん』ピーター・レイノルズ作  谷川俊太郎訳 出版社:あすなろ書房

『てん the dot』 ピーター・レイノルズ

タイトル:てん
作:ピーター・レイノルズ
絵:ピーター・レイノルズ
訳:谷川俊太郎
出版社:あすなろ書房

📚絵本のあらすじ📚「お絵描きの時間が大嫌いなワシテ。絵の授業が終わっても何もかけず、画用紙は白紙のままです。そんな彼女に先生は「何か印をつけてみて」と。画用紙のど真ん中に真っ黒なてんを描いたワシテに先生は今度「サインして」と頼みます…」

画用紙に書かれた一つの点⚫をはじまりに、ワシテのお絵描きは広がっていきます。絵に自信のなかったワシテが画用紙にサインをしたところ、それはたちまちただの黒い点のついた画用紙ではなく「ワシテの作品」🖼️になったのです!

「自分の絵に自信がない…お絵描きは嫌い」という子どもにサインを描いてもらって🖊️、額縁に入れて飾ってみたら🖼️、その子の絵に対する自信がメラメラと燃え上がる❤️‍🔥❤️‍🔥かもしれません。

まだサインを持っていない子どもには、一緒にサインを考えてあげるといいかもしれません。今週末のアクティビティは「素敵なサインを一緒に考えること」…なんて素敵じゃないですか?そのサインがいつか「白鳥に気づく」ための魔法の呪文になるかもしれません。

さぁ、あなたも素敵なサインを考えて、お絵描きをたちまち作品にしませんか?

いかがでしたでしたか?子どもとのお絵描きの時間がもっと楽しくなる、そんなアイデアとなればうれしいです♪♪どんな素敵な作品が生まれていくのか、楽しみです😊

他にも、『こんな話が読みたい』などあれば、ぜひ教えてください✨

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