
こんにちは、物語の主人公になれる絵本、BÜKIです。
BÜKIの『読む親子教室』へようこそ。
『読む親子教室』では、親子で学ぶ、季節や行事に関する面白い雑学や、世界をもっと面白く生きる情報をお知らせしていきます。他にも、子どもと季節を楽しむコツや豆知識など!
今回は、今日はハロウィンにまつわるお話やハロウィンを盛り立てる生き物たちについてヴァンパイアさんが紹介してくれるよ!…はじまりはじまり。
恐ろしく長生きのヴァンパイアさんが語る、ハロウィンの真実!

ククク…。私たちの世界について知りたいなんて、好奇心旺盛な人間たちだな!よいだろう、そんなに知りたいのであれば、教えてやろう!
ハロウィンは一見して新しいもの好きな人々が急に始めたお祭りのように見えるが…実は2千年以上前から、各地で行われた行事で、大変由緒正しい格式ある風習なのだ!
ハロウィンとはケルト人が始めた風習である。ケルト人の暦は、日本の暦とは異なる。そのためケルト暦では11月1日が新年とされ、年の最後の10月31日は秋の収穫祭でもあり、死後の世界がこの世界とつながる日だとも、先祖の霊が戻ってくる日だとも考えられていたのだ。そう!霊が闊歩する日なのだ!
当時の10月31日がどのようなものであるか分かりやすくいうと、日本の行事で言えば「大晦日」「収穫祭」「お盆」が丸ごと一日に詰め込まれたようなものだな。
死後の世界とつながりが深くなると考えられていた10月31日は世界にはびこる、迷える魂、悪魔、魔女・魔法使い、恐ろしいモンスターたちの栄える日だとも考えられていた。人々はそんな恐ろしい怪物たちから身を守るため、自分自身も怪物のふりをすることにした。これがハロウィンに仮装をする起源だ。
あえて大切なものや、守りたいものに怖い仮装をすることで、怖いものが手を付けたがらなくなる=守ることができる、と考えていたのだ。面白いだろう!ククㇰ…
実はとっても怖い!?ハロウィンの親玉「ジャック・オ・ランタン」

怖い物好きな人間たちに、面白い話を聞かせてやろう!ククク…。
あるところに、らんぼうもので、嘘つきでケチな、ジャックという男がいました。ジャックは毎日人に迷惑をかけ、暴れまわり、人をだましたりして生きていました。あるハロウィンの夜、ジャックは悪魔に出会います。悪魔はジャックの魂を取ろうとしましたが…「魂をあげるから最後に一杯酒を飲ませてくれ」と頼みます…。
ジャックにお酒を買うためにお金に化けた悪魔。そうすると、驚くなかれ!!ジャックはお金に化けた悪魔の上に十字架をおいて悪魔を自分の財布に閉じ込めたのです!
悪魔にとって十字架は天敵!どうすることもできなくなった悪魔はジャックに降参し、10年間はジャックの魂を取らないと約束し、解放されます…。
10年後ジャックの魂を奪いに来た悪魔ですが、ジャックがまたしてもわがままを言います。「あそこのリンゴの木のリンゴが欲しい」ジャックに言われて悪魔はリンゴの木を登りましたが、ジャックは木の根元に十字架を置くと悪魔は降りてこれなくなりました。そうして悪魔は「二度とお前の魂は取らない」と、ジャックに約束しました…。
魂を取られなかったジャックがどうなったか、だって?ククク…。
時は経ち、ジャックは寿命でこの世を去った。しかし生前の行いがよくなかったジャックは天国に行けず、地獄に堕ちました。するとジャックを追っていた悪魔があらわれます。「お前の魂は取らないと約束したから、お前は地獄へは行けない!お前は天国にも地獄にもいけないのさ!」
おお!なんとむごい!!ジャックは生き返ることもできず、かといって死ぬこともできず…地獄の灯を片手に永遠とあの世をさまよっているという!ククク…。愉快な話だ!
ジャックは地獄の灯が風で消えないよう、近くにあったカブをくりぬいてその中に火を入れてランタン替わりにしたという。この言い伝えが世の中に広がり、かぼちゃをくりぬいて中にロウソクを入れるという「ジャック・オ・ランタン」ができたのだ!どうだ!怖いかー!
月夜に叫べ!ハロウィンの切り込み番長「狼男」

ワオーン!月夜に鳴く狼の鳴き声が聞こえるか!ククク…。それは紛れもなく狼男の鳴き声だ!
狼男とは満月の夜に狼に変身してしまう人間のことを指すぞ!狼男には2種類いて、生まれつき狼に変身することのできるタイプと呪いや魔術によって狼男になったタイプがいる。
狼男は大変凶暴で、人間とは思えないほど怪力なんだ!ヴァンパイアの私ですら、狼男と相まみえたら…ごくり。その時は銀で出来た武器を持っていることを祈るばかりだ!そう、狼男は銀に弱い。それが唯一の弱点だといわれている。
狼男は大昔からいる由緒正しいモンスターだ!吸血鬼の私ほどではないが…、それなりの歴史を持っている。彼らの起源は、ギリシャ神話にまでさかのぼるのだ!
古代ギリシャ時代に、いたずらでゼウスを怒らせたリュカオンという王様がいた。この王様は雷の神様であるゼウスを怒らせた罰として、人間から狼の姿に変えられたのだ!このリュカオンが、世界最初の狼男だといわれている。リュカオンが狼に変えられたのは満月の夜で、その後も満月の夜になるとかならず狼になってしまうという呪いに悩まされたという。
これ以降、狼男にまつわる伝説や、事件はヨーロッパの各地で記録され、狼男はヴァンパイアと並ぶ、人間を怯えさせた由緒正しいモンスターの一員になったのだ!ククク…。
ハッピーなハロウィンに染まれる!ハロウィンにおすすめの絵本3選

ハロウィンに有名な小話を耳に挟んでもらい、すっかり皆さん気持ちはハロウィン一色に違いない!
こんなたのしくって、おそろしくって甘い行事、楽しむほかないだろう!ハロウィン気分を盛り上げられる、素晴らしい著書たちを次は紹介していく。
はじめてのハロウィンを楽しむ子におすすめの絵本はこれだ!初めてハロウィンを経験する心配の魔女と共にハロウィンの由来も含め、楽しみ方も教えてくれる、絵本だ。
おすすめ①『ハロウィーンって なぁに?』 ロンゾ・アンダーソン

タイトル:ハロウィーンって なぁに?
作:クリステル・デモワノー
翻訳:中島 さおり
出版社:主婦の友社
📚絵本のあらすじ📚ちびっこの魔女のビビと共に、ハロウィーンのすべてを楽しもう!ハロウィーンの由来、かぼちゃのお菓子の作り方、こわーい変装の仕方も、ばっちり教えてくれる。これ一冊で、まるわかりのハロウィンガイド!はじめてハロウィンを楽しむ子向け!
次におすすめなのは、仮装とお菓子をもらうというハロウィンの楽しいイベントに注目した、この絵本。短い絵本で、小さな子どもにもハロウィンの雰囲気を伝えられる、おすすめの絵本だ。
おすすめ②『ハロウィン!ハロウィン!』 西村 敏雄

タイトル:ハロウィン!ハロウィン!
作:西村 敏雄
出版社:白泉社
📚絵本のあらすじ📚今日はハロウィン!人間の子どものたろうと、お友達の動物たちはそれぞれ仮装をしておばあちゃんの家へお菓子をもらいに行きます!
最後におすすめするのは、長生きなヴァンパイアの私にも謎に包まれている魔女たちのハロウィンの過ごし方を描いたこの絵本。人間の子どもが好奇心で本物のモンスターたちのパーティーにお邪魔するこのお話には「見つかったらどうしよう!」というドキドキも相まって、ハロウィン独特の雰囲気を持つ絵本だ。
おすすめ③『魔女たちのパーティー』 ロンゾ・アンダーソン

タイトル:魔女たちのパーティー
著:ロンゾ・アンダーソン
イラスト:エイドリアン・アダムズ
翻訳:野口絵美
出版社:徳間書店
📚絵本のあらすじ📚ハロウィーンの夜、仮装パーティーに行く途中で、なんと子どものジャックは見てしまったのです!月の前を横切る、放棄に載った魔女の姿を!ジャックは勇気を出して魔女の後を追い、魔女のパーティーに参加します。
知られざるハロウィンの真実が明らかに!ハロウィンをもっと知って楽しもう!

ククク…。毎年ハロウィンを盛り立てる、ハロウィンのモンスターたちの小話を知って、今後のハロウィンの見方も少しだけ変わるかもしれないな?
その昔、ケルトの暦では10月31日は年の最後の日であり、日本の行事で言えば「大晦日」「収穫祭」「お盆」が丸ごと一日に詰め込まれたような日だった。この日は死後の世界にとても近いといわれているので、恐ろしいお化けや、モンスターたちが活発になると考えられている。
今年のハロウィンも存分に脅かし、楽しませるハロウィンの定番モンスターたちのお話を知って、ハロウィンをよりいっぱい楽しんでくれたまえ!
ククク…。ではさらばだ!
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