🧑‍🎨👩‍🎨子どもはピカソも憧れた天才画家?!🖼️

01.04.2022
こんにちは、物語の主人公になれる絵本、BÜKI(ブーキー)です。 絵描きのみなさん、元気かな?今日はとっておきのお話を伝えるね!

BÜKIの『🖼読む絵画教室🎨』へようこそ✨
『読む絵画教室』では、絵にまつわるジャバウォックもびっくりするような知識を紹介していきます。今回は、明日見る子どもの絵がちょっと誇らしくなる✨、そんなお話です…はじまりはじまり。

正しい芸術的な絵ってなに?

むかしむかしあるところに…偉大な芸術家がいました🎨 そう、みんなに知られている、あのパブロ・ピカソのことです!たくさんの人を魅了し、現代アートの巨匠と呼ばれたパブロ・ピカソ…年老いた彼が目指していたのは、なんと「子どものように絵を描くこと」です😲

けれど、子どもみたいな絵…って一体なんでしょう。子どもが描く絵をみて『…これなに?』『りんごは赤色、木はみどりでしょ!』『輪郭はこうでしょ!』はたまた『落書きみたいだな…』と思ったことはありませんか❓

その『落書きみたい』だと思った絵は、実は🌟芸術的に正しい🌟のです。少なくともBÜKIはそう思います💡

パブロ・ピカソ(左)は子ども(右)のような絵が描きたかった?!

印象派に隠された秘密

さて、少し話が脱線しますが…大丈夫です、ちゃんと元に戻ってきますから。散歩も🍃お話も📖、何事も脱線すると素敵な何かが見つかるものです😊

世の中にはいろんな絵画や名画がありますが、そのなかでも特に、💡印象派💡はとても愛されていると思います。実際、毎年いろんな場所で、印象派の展示がされるほど、印象派は世の中でとってもメジャーな🎨絵画ジャンル🎨だとされています。

けれども、この印象派が実は19世紀当時「落書きみたいだ」とバカにされていたジャンルだったことはご存知ですか?

クロード・モネ、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、ピエール=オーギュスト、ルノワールなどの錚々たる印象派画家たちが活躍した19世紀。この時期の主流な絵画のスタイルは📸 写実主義 📷でした。

これは現実をあるがままに表現する絵画スタイルで、本物と見間違えるような写実的な絵画が高い評価を受けてきました。より本物に見えるように当時の画家たちは色を塗り重ね、絵画に厚みと現実味を持たせてきました。

そんな中、クロード・モネを筆頭に実際のプロポーションや、色合いを無視した「印象派」がやってきたので、当時の人たちは「まるで絵画の下書きみたいだ」「落書きだ」という印象を受けました。

左:「ジヴェルニー近郊のセーヌ川」クロード・モネ(印象派) 
右:「モロッコのユダヤ風結婚式」ドラクロワ(写実主義)

印象派たちが求めていたもの

なぜ印象派の画家たちは当時高く評価されていた📷写実的な絵画ではなく、💡印象派という新しいスタイルを確立していったのでしょう?

それは彼らの使っている🎨絵の具🎨に由来します。

19世紀以前の絵の具は画家たちが自分で鉱石💎などを粉砕し🔨 、糊を混ぜて作っていました。そのため長期保存ができず、持ち運びも大変不便なものでした。しかし、19世紀後半になり、今親しまれているチューブに入った絵の具が誕生しました。これにより、簡単に絵の具を運搬できるようになりました🎉🎊

そうしていままで室内でしか色付けができなかった画家たちは外で色をつけることができるようになりました!🌳🌿🌦

それはつまり!眩い🌞太陽の下🌞で絵を描くことができるようになったということです。眩しい太陽の光を受けながら当時の画家たちは次第にこう思うようになります。

「この風や、太陽の光、雰囲気を絵に残せたら…」これが印象派の原点です。

外で長時間絵が描けるようになって画家たちは次第に、空の陰り具合⛅、太陽の傾き具合☀、風や🍃、湿度☔による全体的な見え方の変化に気づきました。たとえば同じ富士山の写真でも、時間帯や天気の具合により、見え方は全く違います。こういった違いを絵に残したい👣と思い始めました。彼らは自分の見たまま、感じたままをそのまま絵にしたい!と思ったのです。

河口湖(左)と山中湖(右)から撮った富士山、同じ山でも印象が異なりますね

感じたまま描くという難しさ 

19世紀から続く芸術鑑賞論では芸術とは「鑑賞者の中に感情を生み出すもの」と定義されてきました。(ジェフリー,2016)

よく芸術とは「美しいもの」と考えられてきましたが、厳密には芸術とは💞「他人に何かを感じさせるもの」💭なのです。印象派の画家たちは自分たちが感じたもの、触れたものを的確に表現するからこそ多くの人にも「何かを感じさせる」ことができるのかもしれません✨

そして、見たままに描くよりも、感じたまま描くことの方が多くの場合とても難しいことがわかっています。

思いのまま。感じたまま描く。そう言葉にすると簡単に聞こえますが、案外簡単にはできないものです😥

なぜなら、人間は情報や知識や経験といった「既成概念」がありすぎるからです 😱

例えばいま「人の顔を描いてください」と言われれば、あなたも簡単に描くことができるはずです。人の顔の要素(👀、👄、👃、 👂)を組み合わせ、肌にはピンクやみどりではなく肌色を塗ることでしょう。モンスターならそこはもう少し自由ですが 👹👽😈

このように自分の経験や知識から「人の顔はこういうもの」 💭というものを描いてしまいがちです。こういった既成概念を無視して描くことは大変難しいことなのです。

ピカソも憧れた天才画家とは!

君は天才だ!

けれども、この世界にはいつだって思いのまま、感じたまま描ける天才的な画家たちがいます!
そう、それが子どもたちです🎉👏💓

「ラファエルのように描くには4年かかったが、子どものように描くには一生涯かかった」

パブロ・ピカソ

ラファエルとはルネサンス時代に栄華を制した、とても才能のある画家👩‍🎨です。パブロ・ピカソはそのラファエルのように描けるようになるよりも、子どものように描く方がずっと難しいと訴えました。それは昔の印象派画家が目指した、思いのままにそして感じたままを描けるからなんですね。

もしかしたら、子どもは究極の天才印象派画家、と言えるのかもしれません。

いかがでしたでしょうか?子どもの絵を見るときの心持ちが少しでも変わると嬉しいです♪ 元気で伸びやかに子どもが発想し、豊かな心を養えますように。そのためにもBÜKIはどんな子どもも物語の主人公になれる絵本を作っています😊

いろんな可能性広がる一人一人の子どもたちが、楽しい毎日を過ごせますように♪
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参考文献

ジェフリー・レミュー(2016 )『芸術への入門』ノース・ジョージア大学出版

ペンブックス12(2010)『印象派。絵画を変えた革命家たち』ペン編集部出版